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革新の60年

ブルカーコーポレーションを生んだのはギュンター・ラウキーン教授です。教授は1950年代にはすでにインパルス分光計の必要性を認識していました。そして1960年、このニーズを満たすべく、独カールスルーエにブルカー・フィジークAGを設立しました。以来ブルカーは、画期的な分析ソリューションを次々と開発しています。

始まり

始まり

ギュンター・ラウキーン教授
  • 1960年、独カールスルーエの実験物理学の教授、ギュンター・ラウキーン教授によってブルカーが誕生
  • 米国で初めて分析化学用の高分解能システムを発表
  • 核磁共振の有用性とインパルス分光計の必要性を認識
  • 1960年に会社を設立

ブルカーの名称の由来

  • ブルカーの設立当時、ドイツの大学教授が教えながら自分の研究を商業化することは禁じられていました。
  • ラウキーン教授は創業者として名前を出すことができず、共同創業者のエミール・ブルカー博士の名前を借りて有望なスタートアップが誕生しました。

1960年代

ブルカー・フィジークAGを創立

独カールスルーエのハルトシュトラッセにあった、初のブルカー・フィジークAGの施設
  • ブルカー・フィジークAGを1960年9月7日に設立
  • 場所はカールスルーエの住宅の裏庭
  • 初のNMR分光計の開発を実験用磁石と電源の製造からスタート
  • さらに大きな場所が必要
  • ラインシュテッテンに移転

スイスのTrüb Täuber社とブルカー

1962年:NMRラボラトリーとKIS1号
  • 1960年、Trüb Täuber社はスイス・チューリッヒでNMRシステム開発に従事
  • ETHと緊密に協力
  • 最初のNMR「KIS」は永久磁石を使用し、25 MHzで動作
  • 「KIS 2」は高分解能分光法(90 MHz)に対応

ブルカーとスペクトロスピン社の協力

1967年:初のフルトランジスタ式NMRシステム「HFX 90」は独立した3つのチャンネルを装備
  • スペクトロスピンAGの設立でブルカーとの緊密な協力体制が実現
  • 初のフルトランジスタ式NMR機器「HFX 90」を発表
  • 3つの独立したチャンネルで検出、デカップリング、ロックを行う初の分光計
  • 新しい実験に対応
  • 従来難しかった実験が日常的に可能

北米への拡大

1968年:ボーイング707に積み込まれる米国向け(イェール大学)の初のHFX 90
  • 1968年、ブルカーが米国(イェール大学)にシステムの提供を開始
  • システムはトランスアトランティック・エア・サービスで空輸
  • 米国におけるシステム需要の拡大に対応し、ブルカーはニューヨーク州エルムスフォードに初の米国オフィスを開設

フーリエ変換(FT)NMR

1971年:WH 90、初のFT単独のNMR分光計
  • 1964年、フーリエ変換研究が感度の大幅な増加に成功
  • 1969年、世界初のFT-NMR分光計システムがブロードバンドプロトンデカップリングを実現
  • 革命的な13Cスペクトルなどのすばらしい結果
1969年:先駆的な13C FTスペクトル測定時間を200秒まで短縮

1970年代

グローバルなブルカーグループ

1975年:中国副主席兼中国科学院副院長の方毅氏が北京でのショーにおいてブルカーのスタンドを訪問
  • 分析機器市場の大手となるには世界的な大きな影響力が必要
  • 1970年代前半には英国、イタリアなどヨーロッパ各国に営業所を開設
  • 1969年、ソビエト連邦に事業を拡大
  • 1972年、オーストラリアに事業を拡大
  • 1975年、北京の展示イベントでの成功を収め、中国に進出

FTIR

1974年:ブルカー初のFTIR分光計「IFS 110」
  • 1970年代の新しい赤外線分光計の開発
  • 1974年、IFS 110をはじめとする製品ラインアップが大成功
  • ブルカー・オプティクス部門の創設
  • 現在ブルカー・オプティクスは各種の振動分光法製品ラインナップを提供

磁気共鳴画像処理

1983年:エアコイルマグネットを使用した早期の全身MRIトモグラフィ
  • NMRの優位がMRIの開発に発展
  • 1970年代後半には、臨床用/前臨床用のトモグラフィーシステムが全身臨床MRI機器に発展
  • 全臨床システムの方向に重点分野がシフト
  • ブルカー・バイオスピンMRIは現在、この分野での市場リーダー

1980年代

質量分析

1980年:初の移動式検出システム「MM1」
  • 1980年、ブルカーが「ブルカー・フランゼン・アナリティーク社」を設立
  • ブルカーの製品群に四重極質量分析計を追加
  • MRおよび超電導磁石技術における専門性を生かし、新しいタイプの質量分析計の開発に成功
  • 1982年、FT-ICR質量スペックシステムを初めて設置
  • 1990年、イオン移動度分光法に特化したBruker Saxoniaをライプツィヒに設立

1990年代

X線技術

1997年、新世代のX線粉末回折機器、D8 ADVANCEを発売
  • 1997年、ブルカーがシーメンスAGの分析X線部門を買収
  • カールスルーエとウィスコンシン州マディソンに製造工場を新設
  • 補完的な事業買収による技術ポートフォリオの拡大
  • 現在、ブルカーAXSは、材料研究、および元素と結晶構造の調査に対応した品質管理機器の世界的な市場/技術リーダー

2000年代

超伝導技術

独ハーナウのブルカー・エナジー・アンド・スーパコン・テクノロジーズ社の生産ライン
  • 超電導線材は複数の製品ラインに不可欠
  • 2002年、ハーナウのVacuumshmelze社を買収
  • 2008年、ACCEL社を買収
  • ブルカー・エナジー・アンド・スーパコン・テクノロジーズ(BEST)社の立ち上げ
  • BESTが各種の高性能超電導線製品と装置を製造、開発する大手企業に成長

新しいブルカーコーポレーション

米国マサチューセッツ州ビレリカのブルカーコーポレーション本社
  • 2000年、現代市場のニーズに対応して組織再編
  • 2001年、ブルカー・ダルトニクスがまずナスダックに上場、まもなくブルカーAXSが続く
  • 2006年、ブルカー・オプティクスが合流
  • 2008年、ブルカーのすべての企業ユニットの合併が完了し、そもそもの出発点である磁気共鳴部門のブルカーバイオスピンも最後に合併

ブルカーの現在

ブルカーの現在

  • 活発な社風で今後も多くの技術革新を生み出すことを期待
  • 6,500人を超える意欲的なスタッフの自信と信頼、そしてお客様との良好な関係性に支えられ、着実に進歩

未来

未来

  • さまざまな製品とソリューション、幅広く導入済みのシステム、お客様からの高い評価を今後も維持、拡大
  • 未来の分析の課題を解決する革新的なソリューションを生み出す理想的な状況